当外科は、地域に貢献する外科医療を基本方針としております。一般外科治療、癌治療、緩和医療から救急診療にいたるまで、安全・確実・質の高いレベルでの医療の提供を心懸けております。院長、副院長を含めた7名のスタッフで、年間500例弱の手術を施行し、特に、消化器外科分野では体に負担の少ない腹腔鏡手術に力を入れております。一般外科・癌治療・急性腹症を含め90%以上が腹腔鏡手術を施行しており良好な成績をおさめています(詳細は「腹腔鏡による治療・手術」を参照ください)。

患者様の全身状態は一様ではありません。特に、高齢者の場合は、病気を治すだけではなくスムースな社会復帰も求められます。それには、先ほどお示しした体に負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に導入することで治療による体への負担を減らすことだけではなく、治療中に衰えた体力をリハビリテーションや栄養療法を用いて回復させる、退院後の生活レベルを維持する為に在宅医療・在宅介護へ継続する、福祉施設への入所のお手伝いをする、など点ではなく、継続した医療の提供が必要だと考えます。当院では、充実したリハビリテーションとソーシャルワーカーの協力のもと、この様な個に対応した医療の提供が可能です。 患者様、ご家族様が安できる医療を提供できるように、外科スタッフ一同協力して治療させていただきます。

外科部長　勝野　剛太郎

CT検査や内視鏡検査（胃・大腸）は、予約制ですが、緊急での対応が必要であれば、即日行います。早く、正確に診断を行い、速やかに治療方針を決定し適切な治療を行うことが当院外科治療の特徴です。手術治療が必要な場合も、麻酔科、手術室の協力のもと、緊急手術が必要な場合はもちろんですが、早期の手術希望にも対応可能です。
高齢者や、基礎疾患をお持ちの患者様に対しては、治療疾患への対応だけでなく、治療後の社会復帰、生活水準の維持ができるように、リハビリテーションの早期開始、NST（栄養サポートチーム）の早期介入、在宅介護、在宅医療への円滑な移行のお手伝いを行います。

主な治療疾患

消化器外科：

食道疾患　食道癌、食道アカラシア、胃十二指腸疾患　胃癌、GIST、小腸腫瘍、大腸疾患、直腸癌、結腸癌、潰瘍性大腸炎、憩室炎、肝臓疾患　原発性肝癌、転移性肝腫瘍、胆嚢・胆道系疾患、胆嚢癌、胆管癌、胆嚢炎、総胆管結石、膵臓疾患　膵臓癌、急性膵炎、慢性膵炎　など

乳腺外科：

乳癌、乳腺腫瘍、急性乳腺炎　など

一般外科：

鼠径ヘルニア、肛門疾患（内痔核、外痔核、直腸脱、痔瘻）、外傷、中心静脈栄養ポート造設、胃瘻(PEG)・腸瘻造設など

救急外科：

消化管出血、腹部外傷、急性虫垂炎、穿孔性腹膜炎、腸閉塞、ヘルニア陥頓など

手術アプローチの変遷

• みつわ台総合病院では癌治療だけではなく腹部救急疾患に対しても慎重に適応を見極めた上で積極的に腹腔鏡手術を導入しています。
• 以前は開腹手術がメインでしたがここ数年はより低侵襲な体にやさしい腹腔鏡手術へ安全・円滑に移行いたしました。
• 別表にお示ししておりますように腹腔鏡手術は当院の外科手術治療の根幹をなすものとなっております。(グラフ参照)

癌治療成績について（5年生存率）

• 患者様が癌と判明してから、あるいは治療 (手術・抗がん剤治療)をしてから5年後に生存しているか死亡しているかを調べて生存の割合を示したのが5年生存率といわれる指標になります。
• ステージは癌の進行度を
  ①癌の深達度(大きさ・深さ)
  ②転移(リンパ節や肝・肺などの他臓器への転移)
  の状況により分類されたもので大まかにいえば通常 I から IV まで分類されます
• ステージが大きくなるほど癌の進行度があがります。死亡の理由として癌が原因の場合を原病死、脳出血・心筋梗塞・肺炎などの他の病気が原因で亡くなることを他病死といいます。
• 提示するデーターは他病死も含めたものとなります。

• 
  大腸がん　5年生存率（2010年～2017年）
• 
  胃がん　5年生存率（2005年～2017年）

みつわ台総合病院外科では安全・確実で上質な医療の提供を常に心がけております。消化器外科分野においては、これまで以上に患者様に優しい医療を提供すべく消化器・低侵襲部門としてより安全・確実・低侵襲な医療を提供してまいります。
詳細は外科・勝野までお問い合わせください。
皆様のご来院・お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

外科部長　勝野　剛太郎

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当科では、豊富な経験を生かして各種の血管の病気の適切な診断、治療を行いますので安心して治療を受けていただけます。
当院は、日本外科学会認定指定関連施設、日本脈管学会研修指定施設です。

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